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平成15年に近畿地方で起こった、ある事件。 一説によると文科省や企業連合が絡んでいるとかいないとか? その事件のターゲットであるマトオが、事件について発言するためのブログです。主に仕掛人の手口を公開したり、意思表示や、救助要請など。 とはいうものの、仕掛人の攻撃下にあるので限界がありますが。
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DVDで「ルパン対複製人間」を観ました。
これを観るのは実に約20年ぶりです。 
1978年発表だからずいぶん古い映画ですが、個人的には未だ色褪せない部分も多くて面白く観られました。

「ルパン三世」シリーズは、もともと日本版007シリーズを目指してつくられたそうです。
でも、もとになったモーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンのほうもこんな感じで怪しい雰囲気なんですねw
そういえばフランスで制作された映画を前に見ました。
そして、ルパン一世も、やはりもみあげが長かったw あの猿のようなもみあげは、ルパン一族のトレードマークのようです。

こことかここにもありますが、この作品は、ルパンの人物描写がなかなかおもしろい。
基本的にルパンは一種の天才的悪漢という設定ですが、そういう人物をマモーというほぼ不死の存在と
対比させてどう描くか。
「ルパン3世」の基本プロットに、主人公の下に怪しい挑戦者が現れて人智を超えた勝負を繰り広げるというのがあって、この作品だと、不老不死の怪人マモーの提示する価値に、「天才」たるルパンはどのような価値をぶつけるのか?というところでしょうか。
ルパンの精神を探査したマモーの「バカな!ルパンは夢を見ないのか?」というセリフとか、「おまえはコピーかもしれないぞ。よく考えてみるんだな」という揺さぶりとか、それに対するルパンの強い拒否反応とか、おもしろいですね。まさにマモー対ルパン。
次元にどうしても行くのかと問われて「俺は、夢、奪われちまったからな」とか。
夢見ることのないルパンが取り戻しに行った夢とは?

ここの47にもありますが、夢はルパンがルパンであり続けることなんですかね?
というか、ルパンの人生においては、夢と現実が現に矛盾なく一致しているので、
夢とはつまり現実の自分のことになる。だが、それならば、そのことが誰かのコピーでなく、
自分自身のものであること、自分がオリジナルであることが重要だと。
マモーはそこに揺さぶりをかけることで、ルパンの生き方にけちをつけたわけだ。
これで、この物語は、コピー人間になってまで不死に執着したマモーと、
現実を一回きり本物として生きるルパンとの、
二つの価値観の勝負であるという意味をもつ。
この解釈だとなんかルパンは禅の坊さんみたいですねw
生き方としてどっちが上なのかw?

制作されたのが74年だし、赤塚不二男とか出演してるし、そういう話が流行ってた時代だったんですかね?
関係ないか。だいたいルパンって、なんかその前の世代の人って感じするしなあ。

あーでも「銃夢LastOrder」という漫画にも同じような問題が出てきますね。
脳チップ問題の一つの側面。コピーとオリジナルと。自由意志と誰かにつくられた存在と。
人為的につくられた天才なんてのが出てきましたね。
B級ですみませんw でも、こういうの80年代SFっぽくて好きですねー。

やっぱりルパンは和製007だけあって、いかにも「男」っぽいテーマを採るんですねー。
なんかこう銃とウイスキーと女、みたいなねw うーん、昭和40年代w
ピカレスクロマンですねーw

とりとめもなく書いていきますが、あと、脚本家とか、「中の人」が昭和の人だけあって、やはりどことなく昭和の男の香りがしますねー。
ルパンと次元と五ェ門の友情関係のありかたとか。銭形警部とか、もう、もろに昭和的メンタリティだしw
いましたよねーああいう暑苦しい人が。別に嫌いじゃないですが。ダサかっこいいというかw
うーん、しかし無国籍ですよねー。
あれ?ルパン以外は銭形も含め全員日本人か?
ルパンってフランス人なんですかね?

まあ、手垢のついた話ですが、ルパンみたいなのを天才という人の主張してることはまだわかるんですよ。
でも、少し前に「サトラレ」っていう漫画だか映画だかがあったでしょう?
あれって、意志が強すぎてどうとかいう説明をしてたけど、天才として違ってるのは要するに能力でしょ?
枠組みが違うっていう話じゃないですよね。
それだけで天才とか言われてもね。って思わんでもないですね。
クレッチマーという精神医学者?によると、天才とは不特定多数に一定以上の長期に渡って感銘を起こせしむる人格のことであるといいます。
こういう定義が有意義か否かは別として、この定義だと、ニュートンとかモーツァルトとかピカソとか、
そういう人々はそれぞれのありかたで天才だといえそうです。
しかし、サトラレは?
彼らから知能を除いたら、安いヒューマンドラマしか残らないのでは?
いかにも経済的効果を狙う人々の飛びつきそうなおいしい獲物のような気もします。
というか、あれを見て、彼らが人間扱いされていないからおかしいとすぐに思わない状態は少し危険だと思います。得だからOKなのだ、とかね。己が身に置き換えてみればかなり悲惨で異常な状況だとわかると思いますが。エピソードの内容によらないですよね。
そういうのも平和ボケの一種ですかね。

そういえば銃夢LastOrder(以下LO)に登場するモチーフと似ている部分は他にもありますねー。
不死という価値と、朝生まれて夕に死す虫けらの願いと。
昔からよく聞く話ではありますよね。
文化からいうと、死すべきときに美しく死する方が自然であり、よい生き方だ、という価値判断がありますよね。
最近はそうでもないのかな?
しかし技術として不老不死化が達成されたら、どうですかね?
ポピュレーションでみると、最初はみんなとびついて、徐々にもてあましたり、夢から覚めて、
どっかで終わりにするかもしれませんね。

いまさらですけど、自分が生き続けるということはどういうことなのか?
LOでは(たぶん)「唯業論」的に考えていておもしろいですね。
まさに物語というか。
上質のSFだと思います。

そういえば、とまだ続けてみたりしますがw、
世界の支配者とテロリストとの会話のあとで、
クワガタっぽい(訂正、あれはスズメバチだったらしい)のとカブトムシっぽいのが出てきましたね。
しかも空手家。

仏教説話だったと思いますが、ある旅人が廃寺のお堂で一夜を明かすことになりました。
夜も更けた頃、どこからともなくお堂の中に6匹の鬼が現れました。
鬼たちは旅人を喰おうとしますが、体をどうやって分けるかでもめます。
結局、鬼は腕・脚・胴体・首と順番にもいで分けてしまうのですが、夜明け近くなって、(ここが不確かなのですが)何かの理由で旅人をもとに戻してやることになります。逆の手順で、首・胴体・脚・腕とくっつけられて、旅人は元通りになるのですが、さて、ばらばらになっている間、旅人自身はどこにいたのでしょうか?
というような話だったと思います。仏教説話の論点としては、五蘊皆空とかなんとかそういうことを説いたものだろうと思いますが、これってLOに似てますよね?出典不明ですが。
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プロフィール
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アルタあらためマトオ
年齢:
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性別:
男性
誕生日:
1970/01/03
職業:
技師のような仕事
趣味:
SF。電波な機械の解析。これ趣味じゃないな。
自己紹介:
1970年よりxx年後、東京都に生まれる。
関東、中部、近畿をさまよいつつ生きてきました。

2003年からは仕掛人の手先が昼夜を問わず襲いくる状況下でふらふら生きています。僕をご存知の方もきっといることでしょうがどうぞよろしく。

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